養護教諭の教員採用試験は、受験先によって試験内容・求められる人物像・評価ポイントが大きく異なります。 特に、複数自治体を併願する場合には、その違いをしっかり把握しておくことが超重要！
この記事では、主に「面接」「志望理由」「願書作成」にフォーカスしながら、自治体別の傾向や注意点も交えてお伝えします。
1. 養護教諭の採用試験、面接で見られていること
どの自治体でも共通して重視されるのは以下の3点です：
- なぜ養護教諭を目指すのか（志望動機）
- どんな先生になりたいか（将来像）
- チームで働く意識（協働性・関係構築力）
これに加えて、自治体ごとに重視するポイントが少しずつ異なります。
2. 自治体別｜面接・志望理由で意識すべき特徴
東京都：多様性と個の尊重を重視
- 求める教員像：「子供一人ひとりの多様性を理解し、寄り添える力」
- 特徴： オンライン願書・個別面接＋模擬指導あり（自治体独自の質問傾向あり）
- 志望理由の書き方： →「東京の多様な子どもたちと向き合い、
個性を大切にした支援がしたい」などの表現が効果的。 - 📌キーワード：「インクルーシブ教育」「多文化理解」「ICT活用」「チーム支援」
神奈川県：心のケア・発達支援を意識
- 求める教員像：「教育愛と子ども理解に基づく専門性をもつ人材」
- 特徴： 小論文で“心の支援”を問う問題が多い。
面接では相談対応や緊急時の判断力が問われやすい。 - 志望理由の書き方： →「発達段階や背景に応じた個別支援を大切にしたい」など、
心理面のサポート姿勢が伝わると◎ - 📌キーワード：「教育相談」「SC・SSWとの連携」「発達支援」
大阪府：実践力・即戦力を重視
- 求める教員像：「課題を自ら見出し、解決に向けて行動できる人」
- 特徴： 実技試験や状況対応（ロールプレイ型質問）あり。チーム学校での対応力重視。
- 志望理由の書き方： →「現場で主体的に動き、子どもの変化に即応できる
養護教諭を目指している」など、行動力を伝えると◎ - 📌キーワード：「即応力」「状況判断」「現場対応力」「危機管理」
福岡県：地域連携・人とのつながりを重視
- 求める教員像：「地域や関係者と協働できる力のある教員」
- 特徴： 願書・面接ともに“地域性”“関係づくり”が評価されやすい。
中学校区・小中連携に触れると好印象。 - 志望理由の書き方： →「地域と連携しながら、子どもや保護者が安心できる健康支援をしたい」など
- 📌キーワード：「地域連携」「保護者支援」「共育」「つながり」
札幌市・仙台市・名古屋市・京都市・広島市などの政令市：
各都市が独自の教育方針を持っており、自治体ごとの“教育目標”を確認した上で志望理由に反映させるのがポイント。
特に札幌市・名古屋市は「いのちを大切にする教育」や「心の教育」を前面に出している。
3. 願書（志望理由書）の書き方と注意点
▶ 志望理由で差がつくポイント
✅ “自治体の教育理念”＋“自分の経験”を結びつける
→ 引用だけでは弱い。「なぜ共感したのか」「自分ならどう実現したいのか」を書く。
✅ 言い回しよりも、“熱意と具体性”が評価される
→ フレーズより中身！「その子の背景に寄り添った支援」など、自分の言葉で。
✅ 複数自治体を併願しても“コピペ感”はNG！
→ それぞれの教育委員会の特徴に合わせて内容を調整。
4. まとめ：併願こそ“差別化”がカギ！
複数自治体を受験するのは今や当たり前。 だからこそ、「どの自治体にも同じ志望理由で出す」のではなく、それぞれの方針・教育観を理解し、自分の思いや経験とリンクさせて伝える力が求められます。
「自分の養護教諭像を、どの自治体でどう発揮したいか？」
それが伝わる願書と面接が、合格への第一歩です！
